取り組み事例
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いい職場づくり・健康経営
社員の声を起点に、改善を積み重ねる企業
丸三産業株式会社

会社概要

所在地   西条市ひうち3番地4(西条工場)
大洲市徳森1349番地(本社)
事業内容 コットン・オーガニックコットンの原材料輸入・加工及びコットンを中心とする衛生材料・衛生製品の製造、販売
従業員数 約100名 
約650名(全社)

持続可能な自然素材を扱う環境配慮型企業

きめ細かなフォローが生む採用と定着の好循環

従業員が安心して働けるよう、日常の雑談やちょっとした会話の中から上司が不安をくみとり、早期に解決へ導けるようにしています。
こうしたきめ細かなフォローが、従業員一人ひとりの成長を支え、結果として高い定着率を実現しています。この安心感は社外にも伝わり、入社を希望する求職者が増えるという好循環が生まれています。

勤務地に近い安心の社宅

西条工場に近い場所に3DKの広さを備えた社宅があり、実家が遠方で通勤が難しい方(転勤者)などを対象に会社の負担割合を増やし、低価格で提供しています。
自転車で約10分程度の距離にあり、技能実習生含め多くの従業員が社宅に居住し通勤。交替勤務者も負担なく心地よく住んでいます。
2024年3月にはインターネット環境も整備し、Wi-Fiフリーで使用可に。住環境の安定は日々の暮らしにゆとりを生み、仕事への集中にも繋がっています。

従業員の声を生かして

“ほっとタイム”の自動販売機

交替勤務を行う従業員の要望を受け、工場内にお菓子などの軽食が買えるコラボレーション自動販売機を追加導入しました。
作業の合間に、ほっと一息リフレッシュ。休憩後の業務も捗ります。

改善提案制度

従業員一人ひとりが業務の効率化や安全性向上のための改善案を自由に提案できる制度を設けています。
採用された場合には、表彰状と一緒に報奨金が支給されます。小さな気づきからの提案が、仲間の安全を守ったり、会社の業績を向上させることもあり、モチベーション向上にも繋がっています。

働きやすさを追求した快適な制服

機能性と着心地を追求した新しい制服を導入しました。働く人の意見を反映させ、乾きやすく動きやすい素材を採用し、かがんだ際にも背中が見えないよう後ろ身丈を長く設計。
男女問わず快適に業務に取り組める制服で、従業員にも好評です。

心身の健康のために

スポーツを通して社員の健康とチームワーク力強化

従業員の健康維持とコミュニケーション活性化を目的に、西条リレーマラソン等への参加を推奨しています。
チームとして協力しながら走ることで、従業員同士の絆が深まり、互いの理解や協力意識も向上。運動を通じて心身の健康を促進しながら、職場の連帯感やチーム力の強化に繋がっています。
リレーマラソンではユニフォームを作成
MRC(Marusan.Runners.Club)
皆でワン・チームとなり頑張りました。

技能実習生の交流

約20名いるベトナム技能実習生。彼らにも日本での生活を楽しんでもらおうと様々な取り組みを行っています。
サッカー(U-20)ベトナム代表が西条市内で合宿を行った際には、代表選手との交流会に参加しました。
実習生達は普段から休みの日には、近くの運動公園で同僚とのサッカーを楽しむほどのサッカー好きです。
普段、ベトナムにいてもなかなか交流することができない代表選手(U-20)、しかも同世代の選手たちとの交流は貴重な経験と思い出になりました。
言葉の壁はありますが、普段からこのようなイベントに一緒に参加することで、コミュニケーションの機会も増え、マナーの習得、仕事への取組みにも深みが増してきます。

社友会社員旅行

丸三産業グループ全従業員が参加できる香川県への日帰り旅行を実施しました。
当日は西予工場を出発したバスが大洲本社、西条工場へと立ち寄り、つぎつぎと従業員が乗車。
高知県香南工場からのバスも高松で合流しました。車中ではクイズ大会が行われ、全問正解者には素敵な景品も授与され、大変な盛り上がりをみせました。
当日は、中野うどん学校で自分達でうどんをこねて裁断し、湯がいて食べ、食後には秘伝帳・麺棒が掛け軸となった卒業証書もいただきました。
その後、四国水族館に行き、イルカショーなどを見て楽しみました。
このような事業所を超えての交流は、従業員同士の横の繋がりを広げ、日常の業務ではなかなか話す機会のない仲間とのコミュニケーションを深める貴重な機会になっています。

工場での取組み

工場が立地するひうちには近隣周辺に各企業の工場が立ち並んでいます。
工場敷地内の樹木が成長し、近隣企業の敷地内に飛び出すこともあり迷惑をかけないように不定期で業者による伐採をしています。
また、1ヶ月に1回程度、従業員が工場周辺の草刈りやゴミ拾いを実施しています。
工場に隣接する側道は近隣企業の通勤路であり、自社の従業員(技能実習生含む)も多く使用することから、安全に通行できるよう定期的な清掃を行っています。
このような取り組みを通じて、地域の方々とともに快適で安全な環境を守り、地域に根ざした企業としての責任を果たしています。
地域に貢献する活動を通じて、従業員一人ひとりが「自分たちの会社」を実感し、自然と愛社精神や働きがいに繋がります。
2025年2月、大型トラックを更新。
大型トラックは西条工場を起点とし、1日に2往復、大洲工場、五十崎工場、高知県の香南工場へ原料・製品などを運搬しています。
無事故・無違反で就業する事が社会貢献の一つであると認識しており、その思いを込めて、伊曽乃神社の宮司による安全祈願を実施しました。
また、フォークリフトも11台保有。工場内から完成した製品を倉庫へ搬送したり、出荷の為、トラックへの積込み等、工場内外を1日中、走り回っています。
日々の朝礼による安全運転の声掛けやフォークリフト安全運転講習会なども実施し、全従業員が安全に業務に取り組めるよう全面的に支援しています。

従業員の声

皆さんと支え合いながら・・・
私は3人の子育てをしながら家族の協力のもとに製造現場で交替勤務をしています。
子どもの発熱や行事で、急にお休みする事もしばしばあります。しかし同僚の皆さんの 「大丈夫、フォローし合おう。」 という精神のもと仕事を続けられています。
現在、同じ職場で働く同僚の女性が6名います。
今年も女性の新入社員が入社し、女性がさらに働きやすい職場に変わりつつあります。
皆さんと支え合いながら長く勤めたいと思っています。
私の母は介護士、姉は看護師をしています。
不織布やコットン製品と聞くとぼんやりとしたイメージを抱くかもしれませんが、病院で注射をする際の清浄綿、介護で使われるオムツを想像してみてください。
このような製品を丸三産業は製造していて、私自身は製造業だけれど医療・介護で頑張っている家族との繋がりを身近に感じられます。
社会の中で必要不可欠な役割を担っていると思えるのが、私の仕事の原動力です。
【入社7年目 河端さん】
モノ造りのやりがいと共に自らの成長を・・・
地元の高校を卒業後、新入社員として丸三産業株式会社/西条工場に入社しました。
初めは右も左も判らず社会人としての知識も全くないまま不安な日々でしたが、同僚・先輩・上司の方達のおかげで徐々に職場の雰囲気にも慣れ親しむことができました。
現在、生産している不織布の製造ラインは他社が真似することができない唯一無二の製造ラインとなっており、今は製造ラインで交替勤務のオペレーター兼チームリーダーとなり、設備や製品知識も勉強しながらモノ造りのやりがいを感じています。
今後も西条工場の皆さんと共に自分が成長できることを大変楽しみに日々を過ごしています。
【入社8年目 岩本さん】

今後取り組みたいこと

  • 暑熱・熱中症対策の強化
  • 表彰制度の拡充
  • 福利厚生の強化(外部サービスも検討)
  • 定期新卒採用の強化
  • 全社イベント(他工場との交流イベント)の活性化
  • 食堂/休憩室の充実
  • 更衣室の拡張/整備
  • 駐車場の拡大/整備
取材日:2025年8月
取材者:大石・越智
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